ひとり居の朝

窓辺より冷気染みくるひとり居の朝は白白明けてゆくなり

友に宛て文を認むいづれかの日に戻りゆくことを誓ひつ

運ばれて来たる食事を噛み締めて今日一日を生きてきたりぬ

ポータブルトイレに少しふらつきぬカーテン越しに西日入るなり

閉ざされて正時のニュース配信の吾を社会に留め置きゐる